2012年02月01日(水)
今日は、名古屋に雪が降っています。
空から、次々と白い粉のような雪が降りてきます。見上げると、まるで、空へとゆっくり上っていくような気分になって、私は思わず足に力を入れてしまいます。
雪は、絶え間なく道や車や屋根に降り積もり、いつもの見慣れた景色を覆い隠していきます。白で塗りつぶしていきます。
雪は、聞きなれた音も奪っていきます。
街から音が、少しずつ、消えていきます。
雪は、空気さえも白く塗りつぶしてしまったよう。私は、幾重にも重ねられた白い雪のレースに囲まれていきます。
被せられたベールを払うように、私は、頭の上に降り積もった雪を払いました。
私まで、白く塗りつぶされないように。
私の声までも、奪われないように。
そうして、いつまでも白くなれない私は、一人、取り残されるのです。
こんな雪の景色を見ていると、あの時の事を思い出します。
そう。
あの4年前の日も、こんな雪の日の事でした。
とても寒かったので、山本屋本店の名古屋コーチン入り味噌煮込みうどんを食べました。
とてもおいしかった事だけ覚えています。
……すいません。何の逸話もなかったです。