2012年04月16日(月)

「>つまりマンガにおいては、キャラの顔の向きって本当は物語世界での演技みたいなものとは別個の事例であって、むしろコマに対して顔がどういう向きになっているのか、ということの方が重要なんですよ(『しそちず!#4』伊藤剛)」

「>大塚英志さんもおっしゃっているように、エンターテイメント的なものと文芸的なものとのあいだに無理やり線を引くならば、それは構造があるかないかで区別できる。(中略)マンガの構造を考えるうえで重要なのはコマ割とキャラのまなざしであるという事実にあらためて直面してもらおう、というのが狙いですね。(『しそちず!#5』伊藤剛)」

なるほど、わからん。

 

 

 

とはいえ、マンガをコンテに切り直すという遊びをしていると、マンガには様々な視線と視点が絡んでいる事が朧げにわかってくる。構図を切り取るカメラの視線。キャラクターたちの視線。第三者の視線。物語の視点。そして読者の視点。

それらを切り離して、コマごとに、コマとコマとの繋がりごとに、ページごとに、見開きごとに、作品ごとに、単行本ごとに、意味を持たせ、構成していくという技術は、そりゃすごいなぁと思いますよ。

それにしても、最近のマンガ理論はすいぶん進んでるみたいだなー。