2012年04月22日(日)

何も書く事がない。

そうそう毎日、楽しい事が起こるはずもない。人に伝えたい事がある訳がない。

日頃考えている事も、とっくの昔に、書いちまった。

夜になると、暗くなるので部屋の灯をつける。そこで、蛍光灯の寿命が切れかけている事に気付く。

気のせいかと思っていた、ちらつきが、次第にハッキリと感じられるようになり、稲妻のように、部屋が一瞬、暗くなる。蛍光灯の寿命が来ている。

でも、今、気付いても、それはもう手遅れだ。夜ではもう手遅れだ。電器屋はもう閉まっている。遅い。すでに遅い。そんな事が、この世界の色んなところで起きている。

日付が変わる頃になって、ブログに書く事がないのに気付く。

それも、そのひとつだ。

仕方なく、酒をあおる。

一瓶1000円の安酒ウィスキーだ。

それをマグカップに注いで、ちびちびと舐めるように戴いていく。何も入れない。ストレートだ。

それは、ちょっとした暴力のようだ。

香りの塊が喉の奥を通り抜ける。口の中を、液体が拡がっていく。熱さが刺激が、追いかけていく。喉を通り抜けた香りは鼻腔を抜け、脳へと辿り着く。

書く事がない。

酔いだけは、呑んだ分だけ確実に、脳に廻っていく。

アルコールの愉悦に、脳は軽く逃避をはじめ、ひと足早い店じまいを始める。

シャッターが閉まる音。

シャッターが閉まって閑散とした商店街に、僕は一人、取り残される。取り残された僕は、ふらふら歩きながら、残った首から下で、なんとかキーボードを叩いていく。

胃の辺りに、あたたかい火が灯っている。

何も書く事がない。

おなかすいた。

うんこ。

ちんこ。

ニャー!