ヴァイナルのラベルを作る話。

今日の自作はこれ。

 

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レコードのラベルですね。ちょっと思いついた事があって、作ってみました。

これ、ポイントは大きく白と黒に2つ、マークで4つに別れている点です。

これで133BPMの曲をかけると、一回転で1小節、マークごとにビートが刻まれ、スクラッチにはバッチリな代物になるわけです。

ね? ね? 使いやすそうじゃないですか?!

すごいでしょ? ね? ね?

僕、頭いい!!!! \ ヒャッハー!!!!/(睡眠不足テンション)

 

 

……とは言っても、133BPMの曲って、アイカツ!のsignalizeくらいしか持ってないんですけどね……

 

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あ、ついでに痛化すりゃよかったのか。

 

※1分以上の曲でも使えるようにしたいなら、133.33BPMじゃないとダメだった。そりゃそうか。

 

 

アニソンDJがスクラッチするのに気をつけなければならない、たった1つの事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは「健康」です。

 

 

ちょっ……ちょっと待ってください。理由が。

ターンテーブルとミキサーをですね、最初、パソコンの机の上に並べたんですよ。で、座ってDJ練習してたんです。でも、それだとどうしても動きにくい。ですので、机の上にコンクリートブロックを置いて10センチほど高さを上げて、立って、DJ練習するようにしたんです。

この時、台の高さが70センチくらい。ターンテーブルのレコード面が約80センチってところでしょうか。

しばらく機嫌よく練習してたんですが、3日位すると、手首が痛くなってきてですね、そのうち、手首を少しでも反らせると激痛が走るようになりました。

これはヤバイ。ヤバイと思うくらいの痛み。

あわてて、近くの接骨院に行きましたよ。

診察の結果「変な力を入れ過ぎて、手首にある小さな7つの骨がずれてる」とのこと。「手首に体重かけて何かした?」と聞かれたので、「えー(レコードをこする手つきをしながら)、別に……」と答えておきました。

その場で、手首の骨をぐいぐいごりごり押されました。そりゃ痛いの何の。思わず、笑っちゃうくらいの痛みですよ。で、テーピングしてもらって治療終了。3回くらい通うと痛みもなくなりました。ビバ!接骨院!人類の叡知!

 

ともあれ、台の高さがあっていないが故の故障である事は明白だったので、仕方ないので、高さを調整出来るパソコン机を中古家具店で買ってきて、机の高さを85センチにして使っています。レコード面の高さは95センチくらいかな。

おかげで、手首の痛さからは解放されましたよ!! 

 

 

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もっとも、今度はモニターが高くなったので、インターネットしてると首が痛いですが。

 

アニソンDJがヴァイナルコントロールにしなければならない七つの理由

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ってか、そもそも、ヴァイナルコントロールってなに?って思いますよね。

ヴァイナルってのはビニールの事らしいです。

ビニールで出来たレコードの事を、カッコつけてヴァイナルって呼ぶらしいです。つまり、レコードコントロールって事で、レコード使ってるDJのことです。

とはいっても、最近のアニメの曲ってレコードで出てませんから、位置情報の信号が刻まれた特殊なレコードを使って、パソコンの中のMP3とかを操作するという、なんだかクソめんどくさい事をするわけです。

それがヴァイナルコントロールです。

とにかく、ターンテーブルの上でレコード廻ってる方がDJっぽい雰囲気出るんじゃね? という訳です。

ホント、かっこいいですよね!(ここでカッコイイと思ってもらわないと困るので、積極的にココはカッコいいんだーと思ってください)

 

じゃあ、そのカッコイイヴァイナルコントロールでアニソンDJをする理由とは!

 

 

 

 

 

………………ないですね。

 

あれ…… おかしいな……

 

あ、スクラッチはしやすいですよ!

 

1)スクラッチしやすい!

圧倒的にスクラッチはしやすいです!

スクラッチというのは、レコードを指で無理矢理動かして、ドゥクドゥク キュッキュキュキューとか鳴らすテクニックの事です。

スクラッチは、他のCDJMIDIコントローラーに比べると、やりやすいです。

 

……でも、アニソンDJって、基本、スクラッチってやらないんですよね……

 

 

2)2枚使いしやすい!

えー2枚使いって、ビートジャグリングとかループとか、2枚のレコードを使って、ミキサーで音を切り替えて音を作っていくテクニックの事ですね。これもヴァイナルはやりやすいです。

 

……でも、アニソンDJって、基本、ジャグリングとかしないんですよね……

 

 

 

 

 

 

…………あ、2つ……かな……理由……

 

 

 

スリップシートとか大事じゃん!(今日知った)

いやー、今日も誰の役にも立たない情報を垂れ流しますよー。インターネットの醍醐味ですね!

さて、その注目すべき内容はというと、スリップマットとかスリップシートとか大事ですよ! って話です。まぁ、本人が、その2つの違いわかってませんけど(ダメじゃん)

というわけで、そういうの自作しましたので、誰の得にならないその様子をブログに書こうと思います。

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まずはみんな大好きダイソーに行って、A3クリアーホルダー買ってきます。

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次に、クリアフォルダーを適当な大きさに切ってから、上の武器で穴を開けます。

穴開けパンチとか言うのかな? 適当にカッターとかでもいいです。大きさは適当でいいでヤンス。多分。

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はい、現物合わせでマジックでライン書いて、その通りにハサミで切る!!

 

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それをレコードの下に引く! 僕は ド定番Qbert BUTTERRUG(店員さんに薦められたのをそのまま買うチキン)、名古屋指定ゴミ袋で作った同じ奴、クリアファイルで作った奴と三枚重ねで敷いています。もうつるつっるですよ!ついでに、BUTTERRUGだけだと何故か拾っていたLow Inputなノイズも拾わなくなったので、一石二鳥ですね。

あ、どうせなら痛化しようと思いまして、境界線上のホライズンのタペストリーを買ってきましたが……

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かわいかったのでハサミをいれられませんでした。

アニソンDJ向け スクラッチ用の声ネタの作り方

むっちゃ、需要がなさそうな話を書きます。

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アニソンDJしてると、ここで声ネタでスクラッチしたいなーって事ありますよね! ありますよね?(弱気)

そんな人たちには待望のCDが先日、DJ集団ルーピーリレーから発売されました。

これです。

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Loopy Battle Breaks

 

「ぷちょへんざ」とか「へいDJ!」とか「なんちゃらかんちゃら いんすつるさうんど」とか定番ネタから変態罵倒ネタまで、かわいい声でぎっしり入ってるので、応用がききまくりの一品です。

 

▶ Dirty Gold by GEN-ZOP (そのデモ)

 

コミケやM3で販売されてるようなんですが、地方民の僕は上記のリンク先でデータ販売してもらったんですね。

 

ところがですね! 僕、Traktor scratch 使ってるじゃないですか。ヴァイナルコントロールですよ。ヴァイナルでscratchしようと思うと、声ネタ1つ1つ収録してあると、他のネタに移行する度にマーカー位置を合わさないといけないんですよ。「これって面倒くさくね?」できれば、声ネタがまとまって入ってて、頭は全部、ヴァイナルのおんなじ位置ではじまって欲しいんですよ! ですよね?(弱気)SUPERSEALとかそうなってるじゃないですかー。

ですので、僕、そういうのを作りました。

とりあえず、持ってるSUPERSEALをデジタルデータにして、それをGarageBandに取り込みます。で、そのデータの波形を参考に、同じところからはじまるように、ルーピーバトブレの声ネタのデータを並べて1つのデータにしたのです。

いくつか失敗を経て出来上がったものは、なかなかこすりやすいものでした。

それを使ってるうちに、気づいた事が2つ、ありました。

1つは、うまくなったような気がする事。

アニメ声の声ネタって、スクラッチになってもかわいいので、耳障りじゃないんですよね。

そしてもう1つは、データが100BPMだったんです。

まぁ、考えたら当たり前で、ターンテーブルって33回転ですからね。なんか微妙に計算が合わないですけど、まぁそれはあれですよ、多分1/fゆらぎとかそんな感じのシステム。

と、なるとですよ?

SUPERSEALのデータ参考にしなくても、100BPMで3小節ごとに声ネタ配置すれば出来るんじゃんって事ですよ!!!

すげー!!!!俺!!! 天才じゃない?!!(DJはじめて半年くらいに起こりがちな謎テンション+深夜)

 

というわけで、アニメの声ネタをサンプリングして、100BPMの3小節刻みで配置したら、アニソンDJ向けのスクラッチ用アニメ声ネタが簡単に作れるって訳です! おー!ジーニアス!!

そう思って早速作ってみた時の様子がこちら!どん!

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あ。わりと面倒でした(ぉぃ)。

 

痛TRAKTOR Kontrol X1を作る。

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こんな感じ。わりといいでしょ。X1 Mk2が出たからといって、旧X1オーナーとして負けてられないですよ!(張り合うところを間違えている)

 

で、この痛X1の作り方なんですけど、超簡単なのです!

 

【誰でも出来る! 痛Kontrol X1の作り方】

 

1)LOの表紙を引きちぎる(LOに限らず、阿吽でもXerosでもMUJINでも大きさがあって丈夫ならなんでもOK)

 

2)X1に付属してるオーバーレイシートを参考に、さきほど引きちぎった表紙の裏にマジックなどで書き込んで、ボタン穴、ツマミ穴を現物合わせでカッターで切り取る

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3)各種ツマミを外したX1本体に、きれいに切り取った表紙を位置を合わせて、かぶせ、ツマミを付け直して完成!

 

 

……簡単でしょ? プリンターもテンプレートもいらないので、30分もかからずに出来ますし、イベントごとに気軽に着替えたりも出来そうです! 「なにこれ、こんなの思いつくのって俺、天才?」って思いましたね。深夜だったので。

 

とまれ、痛化ついでにマッピングもいじったので、その下書きを参考に載せておきます。これ、結構便利だと思うんだよな(かなりMK2を参考にした)

 

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SHIFTを最小限に、HOTCUEボタンは完全に飾りです。偉い人にはわからない感じ、どうでしょう? これも俺天才!って思ったんだけどな(深夜だからです)

 

 

 

映画「めめめのくらげ」見てきた。その感想。

今日、「めめめのくらげ」を見てきました。

 

なかなか面白かったので、感想を書いて、色々と整理したいと思います。

 

というわけで、改行の後、ネタバレ全開でお送りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内容はというと、ウルトラマンです。ポケモンです。はだしのゲンです。とにかく、なんか色々です。アニメや特撮や、それ以外の映画の色々な要素が込められています。そして、それだけでなく、今の日本の社会の問題点がたくさん詰め込まれていました。

 

 

 

まずは、この映画の中心になる設定である「ふれんど」とは何なんでしょう。

 

「ふれんど」と呼ばれる「妖怪」は、暴走したテクノロジーの力で、子供の負のエネルギーを具現化したものです。でも、重要なのは「ふれんど」そのものではなく、人間との関係にあるんじゃないかなーと思いました。

 

まずは、子供と「ふれんど」との関係です。この映画に出てくる子供たちは、1人につき1体の「ふれんど」をもっています。

 

「ふれんど」は、これまたテクノロジーの象徴であるスマホのような「デバイス」を使って子供に操られ、ふれんど同士、日々バトルを繰り返しています。その関係は、ダンボール戦機のLBXのようです。

 

しかし、その一方で、ふれんどは「絶対裏切らない友達」として、心に傷を負った子供たちに手渡されます。ふれんどは、友達以上の存在として、子供たちに寄り添い、心の慰めとなっています。その友達を使ってバトルに興じはじめたのは、子供たち自身です。その関係は、ポケットモンスターを彷彿とさせます。

勿論、「喧嘩はいけない」とバトルに加わらない女の子たちもいます。でも、その存在は、「ふれんど」バトルの力関係が反映されつつあるスクールカーストの中では無力です。

 

また、映画の中で最強の存在として描かれる「ふれんど」KO2を操るゲーム少年もまた、「ふれんど」との関係は特異です。彼は、ゲームだけが友達だと公言する引き籠もりです。彼の「ふれんど」KO2は格闘ゲームのキャラのように動き、波動拳のような技を放ちます。彼は、その天才的なハッカー技術で、「ふれんど」に自ら手を加えたのでしょう。彼にとっては、自ら作り出した女神が、唯一の縋るべきものなのです。その姿がオタクたちの女神のアイコンとして現代アーティストの村上隆に採用されたKO2というのも、面白い話です。

 

そんな周囲の子供とは対照的に、主人公のふれんど「くらげ坊」にはデバイスがありません。だから、くらげ坊は操れません。くらげ坊が戦う時は、くらげ坊の意志で戦います。両者は、デバイスではなく友情で結ばれているのです。この関係は、野生の動物と人間のような、昔ながらの異種交流もののようです。

 

この町に転校してきた主人公は、この町では他所者として描かれますが、「ふれんど」との関係もまた他所者なのです。

 

 

 

大人から見た「ふれんど」は全く違う顔を持っています。

 

学校の先生や両親など、子供の周囲の大人は、「ふれんど」の存在を知りません。子供たちは、直感的に、その存在を大人に隠しています。とはいえ、その鍵となるデバイスに、子供たちは大きなストラップなどを着けたりして楽しんでいるので、徹底して隠しているというより、子供に対する無関心が「ふれんど」を見えなくしているのでしょう。

 

一方で、日頃、子供の周囲にいない「研究所の黒マント4人衆」が、「ふれんど」という存在を作り、利用しようとしています。黒マント達にとって「ふれんど」は、自らの正義を執行するための道具であり、デバイスでしかありません。しかし、黒マントには、「ふれんど」は見えているし、子供「たち」ことを町で一番、把握しているのです。

 

また、新興宗教の教徒から見れば、「ふれんど」は暴走した技術そのものであり、同時に神のような存在でもあります。ある意味、「ふれんど」の存在を信じているのですが、「ふれんど」は見えていません。大きな驚異となって、はじめて目に見えるのです。それは、新興宗教の教徒だけに限った事ではなく、実は大人全てに言える事なのです。

 

大人と「ふれんど」の関係を考える時、そこにはどうしても、日本の社会の縮図のようなものが見え隠れします。特に、震災や原発事故について思い起こさずにはいられないでしょう。

「ふれんど」が、大人でも子供でもない大学生に囲まれた大学の中の研究室で作られた事も、何かを象徴しているように感じます(しかも、政府の補助の下で)。

 

 

また、映画の公式曲であるにも関わらず映画では使われなかったという、まるで『風の谷のナウシカ』における安田成美のような存在の「めめめ音頭」の中では、「ふれんど」は「黄泉の国からやって来た」と歌われています。

映画では、生命エネルギーとは対照的な「負のエネルギー」を具現化したものと語られているので、まぁ、黄泉の国から来たと言えなくもないのですが、微妙に印象が違います。

ただ、この説明で、「ふれんど」の可愛さの底に漂う死体のような不気味さに納得がいくような気がします。最後、校庭に空いた大きな穴から花火とともに沸き出してくる「ふれんど」達にも、どこか底が抜けてしまったような得体の知れないこわさを感じてしまうのです。「ふれんど」が死と繋がっているとすると頷けます。この映画の監督の村上隆が、過去に「可愛さは死にやすさと繋がっている」というような発言をしていた事と併せて考えると、面白いです。

 

その他にも、「ふれんど」にはカラータイマー(あるいは『エヴァンゲリオン』の使徒のコア)みたいなものが必ず着いていたりとか。中ボス的存在のKo2の声が桑島法子でドハマリだったりとか、くらげ坊の飛行形態が、妙に恰好良かったりだとか、オタク的なツボもたくさんあります。

 

この映画の中の「ふれんど」は、とても曖昧で、さまざまな意味が込められた存在のようです。ぼんやり、そんな事を考えながら、映画を見るのも面白いんじゃないでしょうか(もっとも、映画のスクリーンいっぱいにぶつけられる子供たちの生の感情を見てるだけでも、充分に心を揺さぶられる訳ですが)。

 

というわけで、そろそろ寝ないといけないので、終わりにします。予告編を見る限り、「めめめのくらげ2 マハーシャンク」は、オタク的により酷い出来(褒めています)のようなので、興味のある人は「めめめのくらげ」劇場に足を運ぶといいんじゃないでしょうか。マジ、いつ公開が終わっても、おかしくないと思います。